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アラバストロン 先王朝時代、紀元前3千年紀、アラバスター 高さ 16cm
古代エジプト文明は王朝時代だけでも3千年間以上続き、多くの優れた美術品が産み出されました。紀元前4千年紀の先王朝時代から3千年紀にかけて石器作りが盛んになりました。花崗閃緑岩や蛇紋岩、赤色角礫岩などが使われており、それぞれの装飾性が活かされていましたが、透明感のあるアラバスター(方解石)が特に好評で、大小で多様な容器は生産されました。 このアラバストロンは香油瓶として使われていました。材質に由来する名称がこの形の器に定着して、後にこの形も名称も古代世界に広まり、サンドコアガラスの技法でこの形の容器が作られても名称はやはりアラバストロンで、ギリシャ陶器にも使われるようになりました。
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