株式会社 太陽

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地母神像
イラン、ギラン州、紀元前1千年紀、形象土器、高さ:23 cm

この地母神の胴体が洋梨形で、お腹が大きく脚もまた洋梨の形をしており、足は全体が安定して立つように形成されています。臀部は左右に半球形に出っ張っています。これらの特徴を示す様式化が命を生み出す地母神の典型で多産の念願が形になったものです。それに対して乳房が小さく見えますが、改めて表されており、且つ肩から優美な曲線で胸の下へ伸びる腕によって強調されています。この姿が命を生んで育む大切なことを象徴的に表しています。ウエーストの高さに胴体の周りに細い線で刻まれた歯状文があります。
それに対して上半身は華奢で腕が細い、首が長くて、頭がやや大きく顔が平たいです。鼻筋がはっきりしており、口が小さく、貼り付けてあるアーモンド形の目の眼尻は吊り上がっています。この顔はどこかに東洋人の面影が感じられます。
首には5つの首飾りを着ており、耳に開いている穴が本来金属のイヤリングを着けていましたことを示しています。頭に被っている帽子のようなものが参考文献では冠とも解釈されていますが、頭の後ろにその被り物に3本の三つ編みが取り付けられています。
この作品はイランの北西部、ギラン州に紀元前2千年紀末から1千年紀初頭にかけて栄えたアムラシュ文化を代表しています。アムラシュ文化の主な遺跡はマルリック・テぺで、50を超す墳墓から人物や動物をかたどる形象土器や青銅像、貴金属の容器などが出土しました。
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