株式会社 太陽

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婦人座像
バクトリア、紀元前3千年紀後期~紀元前2千年紀初期、緑泥岩、石灰石、高さ 15 cm

この婦人座像は頭部が白い石灰石、帽子と衣が緑泥岩で作られています。ふくよかな顔に小さくてもはっきりした鼻や口、アーモンド形の目が表され、耳は丸みを帯びた突起のようです。被っているターバンの生地は、頭上にいくつかの襞にアレンジされ、その先端か留めるための紐かが曲線で後ろから前方に伸びています。座った姿勢で、胴体と足を覆っている衣には、刻線によって区切られた三角形と菱形がより細い線が縦に刻まれており、毛皮の模様を表しています。類例との比較を以て、前方に棚上に出っ張っている膝の部分に且つては顔と同様の材質で作られた手が置いてあったと思われます。このような婦人像は座像が殆どですが、立像も知られています。手のないより簡単な像もありますし、上半身と下半身が二つの部分から組み立てられているものもあります。別々に作られたパーツは紛失や欠損によって不揃いになり易いです。横座りで側面に脚があった像も知られています。衣の羊毛のパターンにもバライエティがあって、頭飾りも髪型が様々で、ベールや帽子など色々と形の異なるものがあります。一つのジャンルの中でそれぞれ表情が違って、多様性で作家たちの創造力の豊かさを裏付けています。
この座像は、マルギアナ・エラム・メソポタミアから出土した一連の婦人像と多くの共通する要素を持ち、イランから西アジアを経て中央アジアにまで及んだ地域に栄えた文化の流れに位置しています。この作品同様の彫刻以外のイメージは、銀器や印章に刻まれた類似した姿が知られており、表された女性は女神だと解釈されています。この作品の女性も神聖な存在、女神かあるいは女神に使われる神官を表していると思われます。また文献によれば墳墓から出土した例は、男女問わず故人の頭辺りに配置され、故人を見ているかのようでしたので、守護神の役割を果たしていたとも考えられます。
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