鉄器時代(紀元前1200-586年)

鉄器時代の土器の生産は技法も形も青銅器時代からの続きでありながらも、東方からカナンにイスラエル人が渡来し、民族的な変化が文化の発展に影響を及ぼし、加速させました。傾向としては轆轤使いの進歩と形の多様化が見られます。土器に模様を描き込む青銅器時代の装飾方法よりも、器の表面に主に赤、他に黄色・黒・茶色の液状粘土をかけて研磨する技法が好まれました。
紀元前8世紀から地中海沿岸のフェニキアと現在のイラク北部に位置していたアッシリアから新たな文化的影響が始まり、土器生産にも反映されました。
この時代において歴史的に需要なのは、紀元前1000年頃に現在のイスラエルとパレスチナの地域に住み着いたイスラエル人が纏まり、王国が成立したことです。但し、ソロモン王の死後(紀元前931年頃)に分裂が生じました。北部のサマリア地方に位置していたイスラエル王国は紀元前733-721年間アッシリアの侵略の結果滅びました。一方、死海の西岸に面したユダ王国は、エルサレムを首都とし、紀元前8〜7世紀に最盛期を迎えたが、紀元前607にバビロン捕囚によって多くの人が捕虜としてバビロンに連行されて行き、やがて紀元前587年に滅びてしまいました。

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