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蓮華の台座 ガンダーラ、紀元3世紀、片岩 幅 56 cm
仏教において汚い泥水から生えてくる清らかで美しい蓮の花は象徴的なもので欲望に対して清浄を意味します。初期仏教美術には蓮華が仏陀の台座として用いられるのは舎衛城の神変の場面で、仏陀が肩から炎、足から水を出した双変を行った後竜王のナーガに池で用意された蓮華の上にかけ自分のその姿を無数に顕しましたと言われています。 この蓮華座は、しっかりした太い茎に支えられており、開いている花の下に蕾もあります。池の水が線刻で表されています。左右に小さな蓮の花の上に立つ女性に礼拝されています。このレリーフの上部に嵌め込むための仕組みがありますから、上に別の石で彫刻された仏陀座像の姿があったとも考えられます。 |
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