オリエント考古美術
株式会社 太陽
〒 104-0031 東京都中央区京橋 2-11-9
TEL. 03-5524-6066 FAX. 03-5524-6077
e-mail

 
ギャラリーへ戻る インダス文明 メソポタミア エジプト ギリシャ・ローマ インド・ガンダーラ バクトリア イラン 中央アジア 古代ガラス

古代メソポタミアの美術


チグリス川とユーフラテス川の間に位置していた古代メソポタミアは、紀元前4千年紀頃世界の最も古い都市文明が芽生えました。都市国家の発展に伴う文化的や物質的な需要に応じてメソポタミアは古代世界の多くの地域と交易関係を結び、紀元前4千年紀のシュメール人の住居遺跡からアナトリアの金属品、イランやバクトリアのカーネリアンやラピスラズリなどが出土しています。またシリアやパレスチナとの交易ルートの延長線にエジプトや地中海への道が続いていました。メソポタミアの強い影響を受けていたシリアとパレスチナは、文化的類似性が生じました一方、出土品の一部はシリア特有のものがあります。
古代メソポタミアには絵文字から発展した楔形文字という独自の文字がありました。まだ乾燥していない粘土板に葦の筆先を押しつけた後は楔の形ででから楔形文字と言う名称が付きました。楔形文字の書かれた粘土板や円筒印章はよく知られています。もう一つの例は右の粘土釘です。粘土釘は、円錐形から一般的にコーンとも言われています。神殿を建てる際、礎石の基礎工事の呪術に使用されていました。
イシュメ・ダガンが奉納した定礎釘
旧バビロニア時代(紀元前1953-1935年間)、粘土、長さ 11.7 cm

上の写真のコーンを奉納したイシュメ・ダガンは、イシン・ラルサ時代かあるいは旧バビロニア時代(紀元前1953-1935年間)にメソポタミア南部の都市イシンの第1王朝の第4人目の支配者で、「国に公平をもたらした」王と言われていました。シュメール語による碑文は、「強い人、イシンの支配者、東西南北の王イシュメ・ダガン。彼は、エンリル神に愛されたニップル都市の貢を取り消し、その男たちの兵役を免除した際、イシンの城壁を建てました。城壁の名は「イシュメ・ダガン、エンリル神と共に、(彼の)力が偉大なる」と言うものです。
地母神像
紀元前2千年紀、シリア、テラコッタ、高さ: 10.5 cm
紀元前2千年紀にはエジプト文明の影響はシリアを通ってメソポタミアにまで伝わりました。左側の写真は、ウガリット出土の器で正に色彩もエジプト美術の典型的な蓮紋様も、その現象を反映しています。ウガリットは地中海に面した港町で、エーゲ海・エジプト・パレスチナなどの異国の商人が店を開いていました。
ロータス文容器
紀元前14世紀、ウガリット、ファイアンス、高さ: 4.5 cm
   

ギャラリーのトップページ