古代エジプト文明は王朝時代だけでも3千年間以上続く間優れた美術品が多く産み出されました。紀元前4千年紀の先王朝時代から3千年紀にかけて石製容器が多く作られていました。透明感のあるアラバスターが特に評価されて、大小で多様な容器が生産されました。他に花崗閃緑岩や蛇紋岩、赤色角礫岩など装飾性の高い石が使われていました。
この容器も石の道具で形成され、石製ドリルで穴を開け、それを広げた後に砥石や湿った砂で更に表面を磨かれました。おそらく神殿や墳墓の供物、香りの付いた軟膏などを入れるのに使われるものでした。
現在まで伝わる最も多くの古代エジプトの美術品は、神殿やピラミッドの巨大建築とエジプトの王、ファラオや神官など位の高い人の墓から出土した副葬品です。来世を信じる古代エジプト人は、墳墓の備え付けによって故人の来世を豊かで楽なものにすることが目的でした。故人が前世に使っていたものやその模型を副葬品としてお墓に入れていました。
石製容器、エジプト、先王朝時代、高さ:11 cm 径:27 cm
←戻る

© Copyright 2019 TAIYO LTD. All Rights Reserved