株式会社 太陽

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シュメールの人物立像
メソポタミア、シュメール 紀元前 2450年、青銅、高さ 16 cm

バーミンガム大学の教授で、アッシリア学と中近東考古学を専攻し、楔形文字の解読に大きな業績を築いた故ウイルフレッド・ジョージ・ランバート博士がこの作品について次のような評価を書き残しました。「この人物立像はウエストから膝下まで毛皮のスカートをはいており、上半身は裸です。髭はなく、鼻がとても高くて、大きめの耳が頭の側面に取り付けられています。髪型は、後ろに縦にアレンジされたまとめ髪です。石灰石に象嵌された目が大きいです。(…)肘の曲がった前腕がウエストの前に伸ばされ手が前に組まれています。以前手の中に何かを持っていたと思われ、その一部の跡は胸に残っています。それは間違いなく神への奉納品でおそらく子供でした。両足が長方形の台に 乗っており、台の下に は2本の棒が2つずつの輪2 組を通ったまま残っています。且つて何かに固定さ れていた 証拠です。頭に帽子を被っています。(…)衣の下は 凹んでいます。これはシュメールの初期時代、紀元前2600-2400年頃 のものです。珍しくて、おそらく唯一無二の作品 で、特別な用途 が考えられます。古代メソポタミア の都市国家文明の最も古い時代の重要な出土品です。メソポタミア南部の湿った土の中で残ったことが意外です。」
この人物像が纏う衣裳はカウナケスと称し、シュメール時代のカウナケスはフリンジにアレンジされた毛を表に羊の毛皮で作られていたが、時代が下がると毛並みを模して羊毛の織物 に変わり、フリンジが織り込まれていたか縫い付けられていたのです。カウナケスの長さは身分を反映していました。 神のカウナケスの裾は地面に広がり、王のは踝まで、 兵隊や奉仕者のは短かったです。 印象的な大きな目の象嵌には当時接着剤としてビチュメンが使われていました。
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