 |
壺 ウラルトゥ、紀元前8~7世紀、研磨土器、高さ:17.6 cm
ウラルトゥの文化は紀元前9~6世紀にアルメニア高原、北西部にノアの箱舟が辿り着いたと聖書が語るアララット山があって、ほぼ中央にヴァン湖がある地域に栄えました。メソポタミアやアナトリア、イランそしてコーカサス山脈に挟まれ、様々な古代文化が接する位置にありました。 ウラルトゥで特に名高いのは蝋型法などを用いて生産されていた青銅製の美術品です。イランを中心に西アジアの青銅生産が盛んでしたが、強く影響されながらもウラルトゥは特有の様式を生み出しました。一方こちらの土器はむしろアナトリアの研磨土器の影響が見られます。幾何学文様の彩色が施されています。器の表面が光沢を出すまで磨かれていました。 |